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看護師や医師とのコミュニケーション

看護師や医師とのコミュニケーション

他職種との円滑なコミュニケーション

地域包括ケアシステムが進み、介護施設や在宅介護の現場では医療機関などの他職種との円滑なコミュニケーションが求められるようになりました。

私が勤務している事業所にも看護師さんが何人か働いており、容態の急変時の対応も含めてとても頼もしい存在として頼りにされています。
介護機関と医療機関とのコミュニケーションで最も必要なのは、利用されている高齢者さん一人一人の状況を関係機関が記録し、何かあったときにすぐにそれらの情報を共有できるようにしておくことです。

最近では高齢者ご本人やそのご家族、介護機関、医療機関がリアルタイムに情報を共有できるように、インターネットを介したタブレット端末サービスが多数提供されるようになりました。
これらのサービスは年々機能が向上しており、これからもさらに便利になっていくのだろうと思われます。

相手を立てることを意識する

安心して介護施設を利用いただくためには、私たちが他職種のスタッフと円滑なコミュニケーションを築くことが大切です。
しかし、コミュニケーションが大切だと言われても、ふだんあまり接することのない病院関係者の人たちとどのように接したらいいの?と悩む方も多いのではないでしょうか?

私も仕事柄、行政機関や医療機関の人たちと接することは多いのですが、ごく普通に当たり前のことをしていれば、問題はないと考えています。
最近、何かとよく取り上げられる「コミュニケーション能力」という言葉ですが、私には何だか大げさな言葉だなと感じられて仕方がありません。

コミュニケーションがスムーズにいかないときは、自分の尺度で相手を判断しているケースが多いようです。
つまり介護現場のやり方を、医療現場にも求めてしまう……といった場合ですね。
介護と医療とでは提供するサービスが異なりますから、利用者さんに対する接し方も異なります。
また、医療サービスの提供方法も、介護サービスとは異なります。
このことを十分に理解せず、自分の都合を一方的に相手に押し付けてしまったのでは、当然コミュニケーションはうまくいかないですよね。

私はとりあえず、相手の立場を優先的に考えるようにしており、そのうえでこちらの希望を具体的に伝えてみるという感じで、コミュニケーションをとるように心がけています。

仕事と関わる方たちとはできるかぎり、波風を立てたくないですからね……。
相手が高飛車な態度を取る人だと、こちらもカチンとくることがあるのですが、ガマンガマン。
そういう人が相手の場合は、特にていねいに応対するようにしています。
こちらまでつっけんどんに対応してしまったら、相手と同じ土俵に降りてしまうことになりますから……。

仕事のうえでの人間関係は何かと煩わしいですが、IT化が進んでコミュニケーションの大半をパソコンが代わりに行ってくれるようになりました。
私のようにコミュニケーションに苦手意識がある人間にとって、これはとてもありがたいことです。